スクラムネット メールマガジン

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メールマガジン　スクラムネット　No.73
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター　スクラム福井　




【もくじ】

1.....　発達障害の事例で考えるワンポイント

2.....　セミナー・研修会などの案内

3.....　その他のお知らせ



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6月に入り、
梅雨の時期ですね。
ジメジメとした嫌な日が
続きますが、
雨に濡れた紫陽花の花に
心を癒されますよね。
日常の中にあるささやかな瞬間を
大事にしていきたいですね。


それでは、
発達障害の事例で考えるワンポイントです。



【発達障害の事例で考えるワンポイント】

対人援助の基本は
自己理解と他者理解、そして
数々の事例から
実践例を学ぶことだと思います。

以下事例を参考に、
少しでも学びのお役に立てれば、と思います。



Ｑ：中学2年生の男の子のＡ君は、
レンタルビデオ店から万引きをしたと、
警察から通報がありました。

幼児期から、こだわりが強く、
コミュニケーションが取りにくい傾向はありましたが、
反社会的な行動が目立った子どもではありません。

理由を聞くと、
盗もうとしたわけでなく、
どこまで近づくと防犯ベルが鳴るのか
知りたかったと答えました。

この先、どのように関わればよいのでしょうか？
(保護者)


Ａ：Ａ君は、機械に興味があり、
あくまでも自分の興味関心が優先する。

その行為が他人から見て、
または社会の常識からみてどう見えるかは
2次的優先です。

だから、盗もうとしたわけではない
というＡ君の言葉はうそではないのです。

ただ、それを信じてくれないのが
現実の社会的ルールです。

こうした、発達障害の子どもたちの
対応の基本としては、

「常識だからわかってる」
とは限らないことを理解することです。

彼らの常識は、私たちでは理解できない
部分も多いのです。

自分の行為が周りから
どう見られているかを想像できない子は、
しばしば社会的ルール違反と見られてしまう。

成人者であれば、警察沙汰にもなるので、
その常識をていねいに修正し、
訂正してあげることが大切です。

「周りから見たら、盗んでいると見られるよ、
その場所での実験は良くない。
インターネットでしくみを調べる方法もあるよ」
などと、具体的な対処法をその都度、
教えていくことが大切です。

その上で、大人といっしょに、
店の人に、謝罪することも忘れてはいけません。

発達障害のある子どものトラブルについて、
全てトラブルを防止することが
彼らのためになるかというとそうは思えません。

集団生活や社会生活を送る以上、
発達障害があろうがなかろうが、
対人関係のトラブルは生じます。

社会のルールがあることを認識し、
ルール違反には、謝罪が必要なことも
学び経験することも大事です。

小さなトラブルも見逃さず、
ていねいな支援から
大きなトラブルの解決にも
つながるかもしれません。

周囲の協力も大事ですが、
共感と受容だけでは、
対応できないのも事実です。

一人ひとりがお互いに、歩み寄り、
お互いの理解に寄り添う気持ちが
わかりあう第一歩です。

また、こどもたちが、
「誰も、自分の味方はいない」と
自尊感情の低下につながらないように、

また、一人ひとりが、
自分の居場所があることを
確認できる地域社会になることを願います。


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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○平成30年度　大人の発達障害研修会のご案内
主催：福井県発達障害児者支援センター　スクラム福井
日程：平成30年6月9日（土）14：00〜16：00
場所：敦賀市福祉総合センター　あいあいプラザ（ふれあいホール）
講演：発達障害の理解と支援　―医療の視点から―
講師：大森　晶夫　氏（猪原病院院長）

定員：100名
参加費：500円（資料代として）

※詳しくは
スクラム福井HP　他機関の研修のご案内
をごらんください。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催：福井県発達障害児者支援センター　スクラム福井

平成30年
6月12日（火）：あわら（あわら市保健センター）
6月22日（金）：南越前（南条保健福祉センター）
6月23日（土）：小浜（サン・サンホーム）
6月27日（水）：越前（なないろ）
7月6日（金）：福井（福井市保健センター）
7月11日（水）：敦賀（あいあいプラザ）
7月12日（木）：勝山（すこやか）
9月7日（金）：福井（福井市保健センター）
9月12日（水）：敦賀（あいあいプラザ）
9月13日（木）：大野（結とぴあ）

参加・ご利用時間は10：00〜12：00までのお時間となります。
（南越前会場のみ9：30〜11：30までのお時間予定です。）

※詳しい内容は詳細決まり次第
スクラム福井HP　ちち☆ははサポートクラブ
に掲載する予定です。



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【その他のお知らせ】

○「就コミュ」のご案内

就コミュ！　は
インターネット上で
職場でのさわやかなコミュニケーションのポイントを
遊びながら学ぶサイトです。

国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」の
助成を受けて
日本設備管理学会　就労支援技術研究会にて
開発されたサイトです。

ゲームの主人公の立場で、
就職活動や職場でのコミュニケーションを疑似体験できます。
どのような話し方が相手に好印象を与えるか、
考えながらチャレンジしてみましょう。

就コミュのサイトは
http://www.syucom.org/　をごらんください。



○ＡＤＨＤのお子様を持つ母親へのペアレント・トレーニング
研究参加者募集

主催：福井大学　子どものこころの発達研究センター

「たくさん褒めて育てたいのに、つい叱ることのほうが多くなってしまう」
「わが子の行動の意味を知りたい、よい関わり方が分からなくて困っている」
「子育てをより楽しむ方法を知りたい！」
そんな子育て中のお母さんをサポートするための【ペアレント・トレーニング】
に参加してみませんか？

対象者：ADHDの症状が顕著にみられる６〜１２歳のお子さんを持つお母さん
条件：全１３回（週１回・約２時間）のプログラムに全て出席可能な方
　　　親子パスタづくり（計２回）・インタビュー・アンケート
　　　親子MRIのご協力（計３回）
トレーニング内容：
・ADHDとは？原因や症状・治療について学ぼう
・お母さん自身のストレスとの向き合い方のコツを学ぼう
・ADHDのお子さんの行動に対する効果的な対処法を知り、実践してみよう
日程：２０１８年　秋頃から（参加者が集まり次第、随時開催）　
　　　※日程は後日要相談
謝礼：全１３回参加　１３０００円分の商品券
　　　全２回親子パスタ作り・全３回MRI検査協力　別途謝礼あります

※詳しくは
スクラム福井HP　他機関の研修のご案内
をごらんください。



○NPO法人障害者自立援助センターしいのみ主催　講演会
講演：障害のある人の暮らしを考える　―ライフサイクルの視点から―
講師：相馬　大祐　氏
（県立大学看護福祉学部講師）
日程：平成30年6月23日（土）9：30〜10：40
場所：高椋コミュニティセンター3階大会議室
（坂井市丸岡町西里丸岡12-21-1）

定員：100名
参加費：無料
申込：6月13日までに電話、FAX、メールにて申し込み

※詳しくは
スクラム福井HP　他機関の研修のご案内
をごらんください。



○自閉症eサービス＠ふくい　公開講座
講演：自閉症の人たちの“自立”
講師：中山　清司　氏
（自閉症eサービス代表）
福田　晋介　氏
（社会福祉法人ウェルビーイングつるが理事長）
日程：平成30年6月24日（日）13：30〜16：30
場所：福井県立図書館　多目的ホール
（福井市下馬町51-11）

定員：100名
参加費：■自閉症eサービス２０１８年度年間パスありの方は無料
　　　　■２０１８年度年間パスなしの方は3000円

※詳しくは
スクラム福井HP　他機関の研修のご案内
をごらんください。



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発行　福井県発達障害児者支援センター　スクラム福井
お問い合わせ　info@scrum-fukui.com
ホームページ　http://scrum-fukui.com/
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