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スクラムネット メールマガジン
- Date: Fri, 27 Mar 2020 18:00:01 +0900 (JST)
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メールマガジン スクラムネット No.94
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【配信元】福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
【もくじ】
1..... 発達障がいの事例で考えるワンポイント
2..... セミナー・研修会などの案内
3..... その他のお知らせ
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年度末になり多忙なことと存じますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
メディアからは
新型コロナウイルスの話題が
流れない日はなくなり、
不安やストレスを強く感じていらっしゃる方も
多いかと思います。
手洗いやうがいなど、
自分でできる対策はもちろんですが、
こんな時ほど、
家族や職場、
近所の人など、
身近な人への優しさや
思いやりを
忘れないようにしたいものです。
一日も早い、
安心して暮らすことができる日常を
取り戻せることを祈っております。
それでは、
発達障がいの事例で考えるワンポイントです。
【発達障がいの事例で考えるワンポイント】
対人援助の基本は
自己理解と他者理解、そして
数々の事例から
実践例を学ぶことだと思います。
以下事例を参考に、
少しでも学びのお役に立てれば、と思います。
Q:ADHD及びASDの診断のある
高校1年生の娘のことで相談です。
幼少時から人の目を全くといっていいほど
気にしない子で、
バスの車内で大きな声で
友達と話をしたり、
スカートからシャツが
はみ出したりしていても、
一向に気にしませんでした。
「シャツ!」等、
親が何度も声掛けをすることで、
習慣化できたのか
ある程度は自分でも
気にできるようにはなりました
(たまに出ているときはありますが……)。
一方、
興味のある分野の講演会の場面などで
疑問に思ったことがあれば、
質問するなどの
積極的な面は親としても、
感心するところはあります。
小学校4年生のとき、
水泳の授業の際、
プールの更衣室の工事をしていて
どうしても男女一緒に教室で
着替えをしなくてはならなくなったとき、
男子児童の前でも
裸になって水着を着用したこともあったそうです。
また、
先日海外に行った際に、
海水浴をしたのですが、
直前になって、
ムダ毛の処理をしていないことに気づき、
慌てて母親のシェービングを貸して
事なきを得たこともありました。
ボトムのチャックを上げ忘れていることも
しばしばです。
高校生になり、
彼氏ができたようなのですが、
親としては異性関係も心配です。
親や友人がいて、
過去に経験のある場面
(学校のプールの前のムダ毛の処理をする等)
では人の目をある程度
気にすることが
できてはいるようなのですが、
海外や旅行先など
知り合いがいない場所や
新規の場面では
どうしても疎かになってしまうようです。
海外に興味を持っており、
将来は「留学したい」
と言っていますが、
他人の目に無頓着な部分が
親としてはとても心配です。
A:身だしなみや人の目に関して、
特性を持つ娘さんの
お母さんが悩まれることは多いです。
ASDの方の場合、
ただ知らずに素で行動した結果、
身だしなみに無頓着ということがほとんどです。
「なぜ必要なのか」
ということに対する納得感があれば、
気を配ることもできるようになると思います。
まず、
「なぜ身だしなみが大切なのか」を
「社会性を身に着ける必要性が
社会生活を送るうえで大切」
だということを
娘さんが納得できるように
お話してみてはいかがでしょうか。
高校生になって
彼氏さんができたとのことですが、
ASDの特性がある場合、
「断れずに……」ということもありますので、
異性との付き合い方についても
お話してみるいい機会かもしれません。
将来は海外に留学を
ご希望ということですが、
どの国に行かれるかによって、
ドレスコードをはじめ、
身だしなみの基準も違ってくるかと思います。
日本で生活していると
あまり実感する機会は
ないかもしれませんが、
留学するという経験は娘さんにとって、
国や地域によって、
文化や考え方の違いがあり、
しいては身だしなみといった点にも
差異があるということを
身に着ける絶好の機会ではないかと思います。
他人に興味がない
=他人が自分をどう思っているかが
気にならない
(興味の範疇外の)ため、
他人からどう見られているかに
思い至らない、
となることがあります。
娘さんの自分の行動を
理解してもらうためには、
お母さんが気になった行動を
具体的にお話して、
客観的に
「どう思う?」と
一緒に考える機会を持つことも
一つの手段かもしれません。
自分が主体となっていると
気づかずに行っていることでも、
客観的にみると分かることもあります。
応用が難しいという特性がありますので、
適切な行動が身に着くまでには
時間はかかるかもしれませんが、
繰り返し続けていくうちに
できるようになるのではないでしょうか。
積極的で、
彼氏さんがいることからも
きっと素敵なお嬢さんなのではないかと思います。
娘さんのなるべくいいところ、
得意な点をこれからも伸ばしていけるといいですね。
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【セミナー・研修会などのご案内】
それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。
〇ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障がいのお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。
日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。
主催:福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
令和2年度の予定は調整中になります。
※詳しい内容は詳細が決まり次第
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
に掲載する予定です。
〇4/4(土)のスクラム福井主催の研修会中止のお知らせ
世界自閉症啓発デー
映画『道草』上映会
& 新井先生講演会
上記研修会は、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、
中止とさせて頂きます。
つきましては、
来年度に同様の研修を予定しております。
開催が決まり次第、ご案内させていただきます。
参加者の皆様のご理解、
ご協力をお願い申し上げます。
〇自閉症eサービス@ふくい主催
[2020年度公開講座]
発達障害の子のライフスキルトレーニング
日時:2020年5月31日(日)13:30〜16:30
会場:福井県立大学 交流センター 多目的ホール
講師:梅永 雄二 先生
(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育心理学専修)
定員:100名
参加費:
年間パスあり:1000円
年間パスなし(一般):3000円
【申込み方法】
添付の申込書に必要事項をご記入いただき、
自閉症eサービス@ふくい事務局までFAX
または郵送でお申込みください。
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内
をごらんください。
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【その他のお知らせ】
〇不登校、ひきこもりに関する情報
その他、不登校、ひきこもりに関する研修等の情報は、
スクラム福井のHPにある、
ひきこもり支援についての
ページから閲覧ができます。
また、以下のリンク先からも直接閲覧ができます。
福井県 ひきこもり・不登校支援 情報サイト(福井県HP)
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shougai/hikikomorishien/hikikomorishien.html
〇福井医療大学からのお知らせ(学生からのメッセージ)
私たちは、
福井医療大学の3年生で
言語聴覚士になるための勉強をしています。
私たちは、授業の一環として、
福井県に推定約1万3700人おられる
発達障害のあるお子さんのご家族に対する支援の
企画を考えました。
福井県は三世代同居率が高いため、
発達障害のあるお孫さんと触れ合う時間が長い
祖父母の方が、
より発達障害について理解してくだされば、
お孫さんの特性をいかせるような
対応ができるのではないかと考えました。
しかし、祖父母の方に向けた発達障害の資料は少ないため、
今回この冊子を作成しました。
YouTubeにも動画を投稿していますので、
併せてご覧いただければ幸いです。
詳しくは、下記にて検索をお願いいたします。
福井医療大学HP ⇒ https://www.fukui-hsu.ac.jp
(新着情報・お知らせ欄を参照下さい)
YouTube ⇒ チャンネル名「福井医療大学言語聴覚学専攻」
〇子どもの脳を調べる研究
研究参加者募集
主催:福井大学 子どものこころの発達研究センター
福井大学・子どものこころの発達研究センターでは「子どもとお母さん」
を対象に研究を行なっております。
研究への参加者を募集しています。
子どもの検査内容:
1.MRI検査
2.パソコンゲーム
3.唾液採取
お母さんの検査内容:
アンケートのみ
対象者:
9歳〜16歳の健康なお子さま
条件:
お母さまと一緒に福井大学医学部附属病院まで来ることが可能な方
検査日:
土曜日または日曜日(検査全体で約2時間)
謝礼あり:
検査1回につき10,000円(交通費含)
ご興味のある方は下記までメールでご覧ください。
件名に「子どもの脳を調べる研究」
本文に「お子さまのお名前・年齢・学年、
お母さんのお名前・電話番号」
を明記してください。
後日改めて詳細のご連絡を差し上げます。
連絡先:
(担当:濱村)
fukuikodomo@gmail.com
※Gmailが受信できるメールアドレスにてご連絡ください
〇ADHDのお子様を持つ母親へのペアレント・トレーニング
研究参加者募集
主催:福井大学 子どものこころの発達研究センター
「たくさん褒めて育てたいのに、
つい叱ることのほうが多くなってしまう」
「わが子の行動の意味を知りたい、
よい関わり方が分からなくて困っている」
「子育てをより楽しむ方法を知りたい!」
そんな子育て中のお母さんをサポートするための
【ペアレント・トレーニング】
に参加してみませんか?
対象者:
ADHDの症状が顕著にみられる
6〜12歳(小学生)のお子さんを持つお母さん
条件:
全13回(週1回・約2時間)のプログラムに全て出席可能な方
親子パスタづくり(計2回)・インタビュー・アンケート
トレーニング内容:
・ADHDとは?原因や症状・治療について学ぼう
・お母さん自身のストレスとの向き合い方のコツを学ぼう
・ADHDのお子さんの行動に対する効果的な対処法を知り、実践してみよう
日程:2019年 11月から(参加者随時募集)
※日程は後日要相談
研究協力費:全13回参加 全2回親子パスタ作り 17000円分の商品券
※詳しくは
http://www.med.u-fukui.ac.jp/CDRC/download/20180828_RISTEXrecruit.pdf
をごらんください。
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発行 福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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