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スクラムネット メールマガジン
- Date: Fri, 30 May 2025 18:00:00 +0900 (JST)
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メールマガジン スクラムネット No.154
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【配信元】福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
【もくじ】
1..... 発達障がいの事例で考えるワンポイント
2..... セミナー・研修会などの案内
3..... 発達障害情報・支援センターについて
4..... その他のお知らせ
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みなさまこんにちは!
新年度が始まり、2ヶ月が経とうとしています。
大型連休も過ぎ、疲れが出てきたという方も
多いのではないでしょうか。
気候が良く、過ごしやすい季節ですので、
外に出るなどして適度にリフレッシュできるといいですね。
【発達障がいの事例で考えるワンポイント】
対人援助の基本は、自己理解と他者理解、
そして様々な事例から実践を学ぶことだと考えます。
Q:
就学前の発達障がいの子を育てている母です。
買い物に行くとお菓子が欲しいと言って
癇癪が始まり対応に困っています。
どのように対応していけばよいのでしょうか?
A:
日々子育てや家庭のことなど本当にお疲れ様です。
お買い物の場面などは、周りの目も気になったり
対応が難しいですよね。
その場のやりとりだけで対応するのは
お互いが疲れてしまいますので、
事前の準備とその場の工夫が大切になってきます。
子どもの特性(見通しの立ちにくさ、感覚の過敏さ、伝え方など)
を理解し、それに合わせたサポートが大切です。
○事前の準備
1. 見通しを立ててあげる
・絵カードやスケジュールボードを使って
「スーパーに行く → ○○を買う → 帰る」と伝える。
・お菓子を買うかどうか、買えるのは1個までなどの
「ルール」を事前に説明する。
2. 選択肢を用意しておく
・「このお菓子とこのお菓子、どっちか選べるよ」など、
子どもが選べることで納得しやすくなる。
・お菓子を買うかどうかではなく、何を買うかに
フォーカスすることで癇癪を起こしにくくなる。
3. スーパーに行く時間を工夫する
・混雑していない時間帯に行くことで、刺激を減らす。
・子どもが疲れていないタイミングを選ぶ。
○その場の工夫
1. 落ち着く場所・落ち着くグッズを持っていく
・少し離れた場所で一旦落ち着けるようにする。
・好きなキャラクターのグッズやぬいぐるみなど持っていく。
2. 否定的な言葉がけではなく共感の言葉をかける
・「欲しかったね」「残念だったね」など、感情を代弁する。
・否定せず、まずは気持ちを受け止めることが大切。
3. ルールは一貫して守る
・一度癇癪でお菓子を買ってしまうと、
「泣けば手に入る」と学習してしまう。
・どれだけ泣いてもルールを変えないことで、
次第に理解が進む。
・癇癪の最中ではなく、一度お母さんの目を見てもらったり、
一度両手を握ってもらったりして、こちらの話も聞けたときに対応する。
このように事前に本人とコミュニケーションを取りながら準備をし、
お子さんにとってもお母さんにとっても
楽しく買い物に行けるようにしていくことが大切だと思います。
そして上手にお買い物に行けたときはたくさんほめて、
良い行動やコミュニケーションがどんどん増えるようにしていきましょう。
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【セミナー・研修会などのご案内】
今後開催予定のセミナー・研修会の情報について
お知らせいたします。
〇令和7年度「よりそい」親の会
〜不登校・ひきこもりのご家族向け〜
主催:福井市福祉健康部福祉政策課 福祉総合相談室よりそい
テーマ:「CRAFT:安心できる関係づくり」
日時:2025年6月15日(日)10:00〜12:00
場所:福井県社会福祉センター4階 第1技能習得室(和室)
対象:福井市にお住まいのご家族および支援者
参加費:無料
よりそいHP
https://www.city.fukui.lg.jp/fukusi/tifukusi/seikatu/p024798.html
〇2025年度 自閉症e-サービス@ふくいより 研修会について
自閉症e-サービス@ふくいから2025年度の研修会につきまして、
スクラム福井のHP(下記URL)に掲載されておりますので、
ご覧ください。
https://kjinkai.jp/facility/scrum-fukui/
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【発達障害情報・支援センターについて】
※発達障害情報・支援センターには、
発達障がい等のある方や、
そのご家族向けの
情報を掲載しておりますので
ご覧ください。
発達障害情報・支援センター HP
http://www.rehab.go.jp/ddis/
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【その他のお知らせ】
○不登校、ひきこもりに関する情報
その他、不登校、ひきこもりに関する情報は、
以下のリンク先から
直接閲覧ができます。
福井県 ひきこもり・不登校支援 情報サイト
(福井県HP)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/soudansyo/hikikomori/hikikomorijyouhousite.html
〇「かおテレビ研究(視線計測研究)」への参加のお願い
主催:福井大学教育学部
かおテレビは、
人の顔や模様などの映像(2分間)
のどこをみているかを測定することで、
社会性を客観的に測定するモニターです。
この研究で、
「社会性の発達」に関連する事柄を明らかにできると考えています。
詳しくはスクラム福井ホームページをご覧ください。
https://kjinkai.jp/facility/scrum-fukui/
〇「養育者の脳研究」へのご参加のお願い
主催:福井大学子どものこころの発達研究センター発達支援研究部門
〜子育てがつらいと感じていらっしゃる養育者の皆様へ〜
本当は叩きたくないのに、子どもを叩いてしまう、
つい子どもに暴言を吐いてしまう、
このような経験をされている方は決して少なくありません。
暴力や暴言を望んでいるわけではないのに、
ついそうしてしまい、自分を責め、
苦しんでいる養育者の方も多くいらっしゃいます。
もしかすると、それは養育者ご自身が、
幼い頃にご両親から受けた心の傷の影響かもしれません。
私たちは、養育者の「脳」や「体」の仕組みに注目し、
つらい子育てを少しでも楽にできるようにと、研究を進めています。
子育てがつらいと思っておられる養育者の方々に
ご協力頂けましたら、大変有難く存じます。
ご協力いただいた方には、謝金がございます。
詳しくは、子どものこころの発達研究センター発達支援研究部門
担当:倉田 fukuichibikko@gmail.comまで
ご連絡いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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発行 福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ scrum@kjinkai.jp
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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