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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 17 Aug 2012 18:00:01 +0900 (JST)

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               メールマガジン スクラムネット
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    【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 

8月ももう半分が過ぎましたが、まだまだ残暑が厳しいですね!暦のうえで
は「秋」になりましたが、この秋みなさまはどのように過ごされる予定でしょう
か。秋と言えば「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」などさまざまです。
新しいことにチャレンジするのも秋はピッタリだと思いますよ。
リレーエッセイも3回目。今回は福井県立病院こころの医療センターより村
田センター長がエッセイを書いて下さいました。

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【リレーエッセイ第3回】

●「福井県精神科救急・急性期医療の最前線の現場から」
福井県立病院こころの医療センター長 村田哲人
初めまして。自己紹介から始めさせて頂きますが、県立病院こころの医療セ
ンターで、精神科医として勤務しております村田と申します。精神科医にな
って四半世紀。この間、スウェーデン留学および関連病院勤務の数年間を
除いてほぼ福井大学で過ごし、後半の10年ほどは医局長・准教授として務
めさせて頂きました。今年(2012年)の4月から、福井の精神科医療の中核的
な役割を担っている県立病院こころの医療センター長を拝命し、新たな気持
ちで診療に取り組んでいます。福井大学子どもの発達研究センターには、
これまでもこころの発達開拓部門の兼任教員として立ち上げの時期から参
加させて頂き、引き続き客員教授として関与させていただいております。
福井県立病院は福井県唯一の県立総合病院として研修医を含めた医師数
178名、病床数1082床の急性期総合病院であり、中央医療センター、こころ
の医療センター、健康診断センター、救命救急センター、母子医療センター
、および陽子線がん医療センターから成り立っています。センター長として
は私が歴代で最年少だそうで、重責をひしひしと感じています。こころの医
療センターは、精神科スーパー救急病棟、身体合併症病棟、アルコール治
療病棟といった特化した病棟を備え、総合病院一般身体科に隣り合った市
街地にある400床規模の県立精神医療センターは全国的にも例がなく、そこ
に最大限のやりがいを見出していきたいと思っています。
複雑でめまぐるしく変化する現代のストレス社会において、精神科の扱う疾
患や病態はますます多様化し拡がっています(発達障害など児童思春期の
問題、中高年のうつ病や自殺、心身症やPTSDなどのストレス関連障害も増
加の一途を辿り)。ベッドを持たない精神科クリニックが沢山できて、軽い症
状の患者さんが随分受診しやすくなっている反面、急性期・重症の患者さん
を受け入れることが出来る医療機関が極めて少ないのが現状です(例えば
、福井県内の精神科クリニックは20数か所を数えますが、福井市には県立
病院以外に市立・国立などの公立病院はなく、福井赤十字病院・済生会病
院には精神科の入院病床はありません)。
このような時代的ニーズと福井県の厳しい精神科医療環境に、政策医療的
な救急病院としての機能(特に福井県立病院では県内唯一3次救急まで扱
っており、一般救急の20%弱は自殺やうつ病や不安障害などの精神科関
連と言われる時代を反映して)が加わり、こころの医療センターには県内全
域から急性期症例が集中して過重労働に拍車をかけています。しかしなが
ら、このような全国的にも希有な病院機能上の特性は、診療の腕を磨くに
は大変な魅力であり、救急から社会復帰までの一貫したチーム医療を実践
できる体制を活かした教育や人材育成にも力を注いでいきたいと思ってい
ます。
さて、赴任して3ヵ月がようやく経過したところですが、急性期症例(気分障
害や統合失調圏、神経症圏の疾患、アルコール依存や衝動行為などで人
格障害などと暫定診断されて)が絶え間なく紹介・受診・緊急入院される中
で、その基盤にある発達障害的な問題が見過ごされていて、入院後の病状
観察や心理検査などで浮かび上がってくるケースが想像以上に多いことを
実感しています。そのことに気付いた後では、薬物治療や本人や家族など
への心理的なアプローチも違ったものとなって、ぐっと良くなるケースもあり
、まだまだ気付かれずに埋もれている患者さんをいかに掘り起こして早期介
入・早期治療に結びつけていけるかが今後の大きな課題であると思います。
最後になりましたが、福井県の発達障害者への療育・支援・医療体制のさら
なる発展と、創刊されたこのメールマガジンを介した取り組みによって関係
機関の連携や人的交流がますます広がり・深まることを祈念して、ご挨拶と
させていただきます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは保育士のための事例で考える発達障害児へのワン
ポイントです。園でのいろいろな活動のなかで、保育士さんたちが気がかり
になることも多いと思います。具体的な支援法を身につけるために、さまざ
まな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。以下事例を参考に、少
しでもお役にたてていただければと思います。

●事例:4歳児クラスに、一つのことに集中できず、次から次へと遊びを変
えて、やることがないときには部屋を出て行ってしまうお子さんがいます。他
に30人近いお子さんを保育士一人で対応しているため、そのお子さんに適
切な関わりができず、悩んでいます。保護者の方に状況をお伝えしました
が、「家で困ることはない。」とのことで、園での適切な対応を求められまし
た。

●園全体で対応して、保護者との協働を目指そう!
たくさんのお子さんと関わりながら、動きの多いお子さんへ対応することは
、先生お一人ではとても大変なことですね。このような場合には、ぜひ園全
体でお子さんへの支援を考えてみましょう。
好奇心が旺盛で、動きが多いお子さんは、適度に動けることが安定につな
がることも多いようです。また、大人にとって、「勝手にお部屋から出ないの
は当たり前」であっても、お子さんの方では「教えてもらわないとわからない
」という場合もあるので、丁寧に伝えることが大切です。文字、絵、写真、言
い聞かせるなど、お子さんの分かりやすい方法で伝えましょう。
このお子さんの場合には、はじめから部屋の外に出ることを想定して、ルー
ルを設定してみてはどうでしょうか。まず、保育園の建物の外に出ないルー
ルを伝えます。次に、例えば、給食室、園長室、事務室など、訪ねてもよい
お部屋を決めてみましょう。そこで少し先生と関わってもらって、「お部屋に
戻るカード」を手渡すなどして、お子さんのクラスに帰ることを促がしてみま
しょう。はじめのうちは、先生がお子さんに付き添って、お部屋に戻ることを
試すと、お子さんにはわかりやすいでしょう。もちろん戻ってきたときには「お
かえりなさい。えらかったね!」とその行動を褒めてあげてください。
お部屋の中でも、遊んだものを片付けてから次の遊びをする、というルール
を決めて、子どもたちみんなで守る取り組みをしてみましょう。その際には、
片付けやすい遊具入れ、どこに何を入れるのかわかりやすい収納スペース
が用意されていることも大切です。
お子さんが園で楽しく過ごせる工夫を試してみたら、保護者の方にもお伝え
しましょう。「このような取り組みをしたら、お子さんがとても楽しんで、こんな
にがんばっていますよ。」と伝えると共に、「お子さんはお家では何をするこ
とが一番すきなのですか。」など、お子さんが家庭で上手に出来ること、楽し
めることなどお聞きしてみましょう。保護者と先生が語り合うと、お子さんのこ
とをより理解して、適切な関わりのアイデアが出てくると思います。
ところで親は誰でも、わが子の上手くいかない話を聞くのは心が痛むもので
す。しかも子育てが上手くいかなくて、とても辛くて、孤立している状況にある
ならば、なおさらでしょう。保育園の先生は、子どものよい面を発見できるプ
ロフェッショナルです。ぜひその発見から、保護者との協働を目指してくださ
い。

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【セミナー・研修会などの案内】

それでは今年度開催予定のセミナー・研修会予定の情報についてお知らせ
いたします。

○サポステふくい出前相談会
悩みを抱えているご本人やご家族からのご相談に、専門のカウンセラーが
応じます。

日時:
鯖江市?:8月31日(金)アイアイ鯖江・健康福祉センター
小浜市:9月12日(水)咲楽館(小浜市働く婦人の家)
越前市?:9月21日(金)武生勤労青少年ホーム
鯖江市?:9月28日(金)アイアイ鯖江・健康福祉センター
敦賀市:10月4日(木)プラザ萬象
高浜町:10月17日(水)高浜町保健福祉センター
おおい町:10月18日(木)おおい総合町民センター
勝山市:10月24日(水)勝山市福祉健康センター「すこやか」
福井市:10月31日(水)清水保健センター
南越前町:11月5日(月)南条保健福祉センター
越前市?:11月7日(水)武生勤労青少年ホーム
池田町:11月8日(木)総合保健福祉センター「ほっとプラザ」
坂井市:11月14日(水)坂井市高椋公民館
若狭町:11月22日(木)パレア若狭

対象者:15歳から39歳までの就職を希望する無職の若者およびそのご家
族など
費用:無料
相談員:若年無業者社会的自立支援員、カウンセラー他
事前にご予約下さい。スムーズに相談を進めることができます
TEL:0776-21-0311

○福井県こども療育センター 平成24年度療育研修会 
※内容につきましては スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 案内
資料をごらんください。研修会予定日や講師、テーマについてご案内してお
ります。詳細についてのご連絡はこども療育センター「連絡・担当者」までお
問い合わせください。

○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集
まりを定期的に開催いたしております。日ごろのお子さんの様子や子育ての
悩み、保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、親御さんの仲間づくり
のお手伝いができれば・・・と思っています。
主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
9月12(水):福井(県図書館)
9月13(木):大野(結とぴあ)
9月14日(金):敦賀(あいあい)
11月7日(水):福井(県図書館)
11月8日(木):勝山(すこやか)
11月9日(金):敦賀(あいあい)
1月16日(水):福井(県図書館)
1月17日(木):大野(結とぴあ)
1月18日(金):敦賀(あいあい)
3月13日(水):福井(県図書館)
3月14日(木):勝山(すこやか)
3月15日(金):敦賀(あいあい)
各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。
※詳しくは スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ をごらんください。

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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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