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スクラムネット メールマガジン
- Date: Thu, 6 Feb 2014 18:00:00 +0900 (JST)
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メールマガジン スクラムネット No.21
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
【もくじ】
1..... リレーエッセイ
(福井県教育カウンセラー協会事務局長)
福井県立鯖江高等学校 定時制
教頭 向井清和 先生 より
2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント
3..... 手記
ペンネーム シフォンタ 様 より
4..... スクラム福井 福井事務所 より 引っ越し のご案内
5..... セミナー・研修会などの案内
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆
平成26年も2月となりました。
ニュースなどでよく話題になっていますが、
この時期は
インフルエンザや
ノロウイルスなど
依然、感染症の流行に注意が必要です。
まめに手洗いやうがいを心がけて、
室内の温度と湿度の管理にも気を配りたいところです。
加湿器をつかったり、
濡れタオルを一枚室内につるしておくだけでも
効果がありますよ。
食事と睡眠も
体の調子には大きく関わってきます。
栄養バランスのよい食事と
質のよい睡眠をたっぷりとりたいところです。
体調管理にはくれぐれも気をつけていきましょう。
それではメールマガジンスクラムネット、21回目のリレーエッセイは
(福井県教育カウンセラー協会事務局長)
福井県立鯖江高等学校 定時制
教頭 向井清和 先生 より
お送りさせていただきます。
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【リレーエッセイ】
福井県立鯖江高等学校 定時制
教頭 向井清和
(福井県教育カウンセラー協会事務局長)
みなさん、こんにちは。そして初めまして。
上級教育カウンセラーの向井清和と申します。
県立鯖江高等学校定時制に教頭として勤務しています。
福井県教育カウンセラー協会(FECA)事務局長をしています。
前回の福井大学保健管理センター准教授の細田先生が
私たちのFECA代表をされています。
発達障害に関する研修事業も細田先生が先頭に立ち、
私たちの会での学びの深まりを推進してくださいました。
FECAは2001年に設立されました。
県内の教育相談に携わる教師や養護教諭など、
学校関係者が中心となって発足しました。
この組織は、
NPO日本教育カウンセラー協会の福井県支部でもあり、
教育領域に専門性をもつ
カウンセラー(教師カウンセラー)の養成が活動の柱です。
FECAは約200名の会員で運営しています。
もちろん、
教育関係者が多数ですが、
教員以外の方の参加も少なくありません。
どなたでも、教育カウンセラー資格が必要でない人でも、
子どもの成長に深く関心をお持ちであればご参加いただいています。
子どもにとって大人はだれでもが教師であり得るし、
教員もまた教員以外の職種の人たちから学んでこそ
教員たり得ると考えるからです。
FECAのホームページも作っています。よろしければ。
http://jecafukui.web.fc2.com/index.html
FECAでは、
毎年数回研修会を実施していますが、
特別支援教育の拡がりに呼応して
近年は、
発達障害に関する研修会を重視し、増やしてきました。
まだ、発達障害という視点が明確に打ち出されていなかった頃、
不登校として一括りにされていた子どもたちの問題に、
教育相談担当としてあたっていた私たちは、
どうしてもよく理解できないケースにぶつかって苦しんでいました。
それが、今振り返れば、
ああ、あの子はまさに発達障害を抱えていたんだなあ、
と腑に落ちることがたくさんあります。
今では、
他と比べてずいぶん取組の遅れていた高校でも、
発達障害や特別支援教育についての教職員の理解は進んできました。
ただ、
理解は進んでも、どう対応していけばいいのか、
どう支援していけばいいのかということについては、
まだまだ現場では暗中模索です。
これまで、私は高校で教育相談の仕事を続け、
その後しばらく福井県教育研究所教育相談課に勤務しました。
教育相談に就いて
もう、20年以上関わってきましたが、
現在の夜間定時制で仕事をするようになって、
あらためて発達障害の問題は、
人というものの育ちの本質を見つめることでもある、
と思わずにおれません。
というのは、
定時制高校にやってくる生徒たちの多くは、
それこそいろいろなハンディを背負ってきているからです。
学力だけでなく、
ソーシャルスキルあるいはコミュニケーションスキルなど、
基本的な人間関係能力が乏しい、
そんな生徒たちが大半だからです。
アスペルガー障害やLDなど
明らかに発達障害が疑われる生徒だけでなく、
パーソナリティ障害など
メンタルヘルスの問題を抱えていたりして、
対人関係あるいは社会性に難点を抱えている生徒が殆どです。
特別支援学校でもなく、かといって
全日制一般の高校へも様々な事情で行けない、
ただ
定時制しか行けるところがなかったということで、
プライドは深く傷つき、
著しく自己肯定感は低下しています。
そんな彼らの心を開くには相当な時間がかかります。
生徒たちは小中学校、あるいは全日制高校の半ばで、
様々な事情により発達のメインストリートから外れて、
あるいは外されていかざるをえなかったのだろうと思われるのですが、
なにより強く感じる問題は、
そんな彼らの多くが
やはり不安定な家庭環境を背景にしていることです。
友田明美先生の研究でも実証されてきていることですが、
子どもの心身に受けた傷が
その柔らかい脳に大きなダメージを与え、
その後の発達を大きく左右し、
発達障害と近似の症状をもたらすことになるということが、
あらためてとても実感されます。
人生の始まりにおいてまず、不安定な人間関係しか学べなければ、
当然その子どもはいつも不安定で、
人間というものへの
不信に満ちた行動様式しかもてなくなってしまいます。
おそらく
定時制へ吹き寄せられてくる生徒たちのかなりの割合は、
不安定な家庭に
育ちの根を置くほかなかった子どもだったと窺われます。
人をうまく信じられない子どもは、
人を簡単に裏切ったり、
傷つけたりしてしまいます。
そうしてまたさらに、
人から嫌われ疎まれ、
自己肯定感をどんどん下げていき、
いっそう人を信じられなくなります。
人間関係能力は、
人を信じる力でもあると思います。
相手を信じられなければ、
関係は作れません。
心を閉じた人間が
幸せな人間関係を形成できるはずはありません。
そうした深い傷を抱え、
心を閉ざしている子どもたちに関わっていくには、
どれだけエネルギーと忍耐が必要であるか。
発達障害の子どもたちが二次障害によって、
さらに成長への困難さを極めてしまうのも、
まさに人を信じる力の脆弱さによるものです。
心を開き、
関係を作っていけることが、
まさに人間としての発達だと思われます。
それでもまだ、
たとえ定時制でも学校へ来ようとする子たちは、
なんとか人を信じたいという気持ちがあるからやってくるのですね。
先生たちも
その、閉ざされがちな
見えにくい本当の心をなんとかつなぎとめようと、
懸命に教育活動に取り組んでいます。
学校へもつながるのが難しい子どもは、
社会にもつながらなくなってしまいます。
この世界に行き場を失った子どもや大人たちが、
悲惨な出来事を引き起こしてしまう例が近年目立つように感じます。
少しでも人を信じる力をつけていけるように。
それが
私たち大人、親や教師が
子どもたちに教えていくべきことなのだと、
あらためて思います。
まさに、
「スクラム」を組んでいく必要があると思います。
「スクラム福井」の活動にこれからも期待いたします。
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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】
続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。
園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。
以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。
Q:(保育士が声かけをしないと動けないA君)
年長クラスに所属するA君は、
クラスの活動に
すぐに取りかかることが苦手です。
他の子どもたちが活動に取り組み始めていても、
A君はなかなか行動せずに、
ボーっとしていることが多く見られます。
保育士が声かけをして、
活動を促すと取り組み始めます。
活動の間も保育士が声かけをしなければ、
活動中に手を止めていることが多く見られます。
言語発達は問題なく、
意思の疎通も良好であるにもかかわらず、
以前に同じような活動を繰り返ししていても、
たびたび同じように保育士が声をかけなければできないA君に
どのように関わったらよいのかと、悩んでいます。
A:年長クラスのお子さんたちの多くは、
先生が「〇〇の活動をします」といわれただけで、
すぐにその活動のための準備に取りかかったり、
わくわくして「はやくやりたいな」という様子を
みせたりすることと思います。
しかし、
先生の言葉を聞いただけで、
すぐにそれをイメージすることに
難しさを感じていらっしゃるお子さんもいらっしゃいます。
A君の場合も、
先生の言葉を理解できるのに、
それがイメージとして浮かんでこない、
またはイメージを持つことに
とても時間がかかるのかもしれません。
この様な場合、
活動の提示を今までどおり声かけとともに、
活動の場所や活動内容がわかる写真や絵を子どもに見せるなど、
目でみてわかる情報も
提供してみるとよいかもしれません。
もしA君が、
目で見てわかる情報があると活動しやすい様子がみられましたら、
活動を示す写真や絵をならべてスケジュールを作成し、
1日の活動の流れがわかるように
掲示しておくことをお勧めします。
活動の流れがわかることで、
A君が安心して取り組むことができ、
活動に取り組みたいと思うわくわくした気持ちが生まれることを願います。
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆
続きまして
ペンネーム シフォンタ 様 より
手記が届いておりますので、ご紹介させていただきます。
我が家には、小1と年長の2人の息子がいます。
年子のせいか、お互いライバル心も強いようで、
よくケンカして騒がしい毎日ですが、
仲よく遊んでいる様子を見ていると、
大きくなったなぁとしみじみ可愛く感じます。
長男は、3歳の時に、広汎性発達障がいと診断されました。
長男は、親が言うのもなんですが、
本当に可愛い赤ちゃんで、
女の子みたいとよく言われました。
笑顔がとってもキュートで、
よく食べよく眠り、
あまりぐずらず、
一人でもくもくと遊び、
人みしりしない、とても育てやすい子でした。
外に出ても、
ニコニコと元気いっぱい走り回り、
さすが男の子!!と、うれしく眺めていました。
1歳4か月違いで生まれた弟と長男、
二人の世話に追われ目の回るような日々の中、
長男の1歳6か月健診がありました。
保健センターでも、元気いっぱい動き回り、
ちっともじっとしていない長男の様子から、
「ちょっと落ち着きがないかな?」と
保健師さんに指摘を受けました。
そして、
2歳児相談会にも来てくださいと言われ、
びっくりしてしまいました。
うちの子、
“元気がいい”んじゃなくて、
“落ち着きがない”んだ・・・
それから2歳児相談会までの半年間は、
精神的にとても辛いものでした。
「発達障がい」関連の本を読みあさっては、
あれもこれもあてはまる・・・と落ち込んだり。
子育て広場に行っても、
他の子はお母さんのそばに座って一緒に遊んでいるのに、
長男はあちこち動き回っては、
次から次へとおもちゃを変え、
私は弟をかかえて長男の後ろを追いかけてばかりで、
「やっぱりうちの子、他の子と違う!どうしよう!」と、
仕事中の夫に泣きながら電話したり。
ゆっくり一か所で話をすることもできないので、
いわゆるママ友もなかなかできず、
他の子との違いを見たくなくて、
子育て広場からも足が遠のきがちになりました。
2歳児相談会を経て、その後、
福井市のきらきら教室に月1回通うことになりました。
弟を祖母に預け、
長男と1対1で思い切り体を動かして活動したり
(長男は自由奔放でしたが・・・)、
教室の後半で、
保健師さんや専門家の先生方との
相談・アドバイスの時間があったりで、
とても助かりました。
通いだして1年程経った頃には、
長男は、呼べばこちらに来るし、
私の膝にお座りして
前に立つ保健師さんのお話を聞くことも大分できるようになり、
ほっとしていたのですが、
保健師さんからは
「視線がちょっと合いにくいね。
専門機関にかかるなら、
保健センターから紹介しますよ。」と言われ、
またもびっくりしてしまいました。
病院に行かなければいけないほどなの!?
診断なんて受けたら、
発達障がいのレッテル貼られて、
学校も、就職も、結婚も、
この子はどうなってしまうの!?・・・と
頭の中でいっぺんにいろんなことがぐるぐると駆け巡り、
一時は泣いてばかりいました。
でも、
経験豊富な保健師さんの観察眼を、
「そんなはずない」と無視して、
後々、
長男がもっと社会生活に困難を感じるようになってしまう方が怖い、
申し訳ないと思い、
夫や家族のあたたかい理解もあり、
平谷クリニックを紹介していただきました。
そして、
ちょうど3歳のころに診断を受け、
それから週に1回療育を開始しました。
長男は、
言語聴覚士の先生との1対1の療育を、
苦手なことも得意なこともとても楽しんでおり、
どんどんいろいろな能力が伸びていくことを
彼の背中から感じました。
また、
私自身も長男との接し方などを学ぶ
とても良い機会となりました。
翌年4月からは、
長男は年少クラス、
弟は未満児クラスで保育園に入園しました。
予想していた通り、
長男は集団行動がとても苦手で、
いろんなこだわりもあり、
園の先生方の手を焼かせましたが、
平谷クリニックという療育機関とつながっていたおかげで、
その都度、
対処法をアドバイスいただき、
園の先生方と一緒に試行錯誤しながら
なんとか対処していきました。
次々起こるひとつひとつの出来事に、
落ち込んだり、成長を喜んだり、
先生方には本当に感謝しています。
そして、
長男は年長になり、
就学を考える頃になりました。
年長からは、
平谷クリニックの療育(月2回)に加え、
園から紹介していただいた、
ムーブメント教室と、
清水特別支援学校内のぽかぽか教室に
月1回ずつ参加させていただきました。
たくさんの方とつながりができ、
適切な支援をしていただき、
たくさんほめていただいて、
長男はどの教室も大好きで、
とても楽しんでいました。
苦手な
「待つ」、
「順番を守る」ことも
大分できるようになりました。
ある日の教室の中で、
先生から、
「苦手なことは目立たせない。
得意なことはどんどん伸ばしてあげる。
多動って、たくさん動くこと。
これは、得意なことですよ。
動きたいならどんどん思いっきり動かせてあげればいい。
“動”があってからの“静”ですよ。」と
伺いました。
その時、
私の中でなにかすとーんと腑に落ちました。
それまで私は、
先生や周りの方に感謝しながらも、
ずっと心の奥底で
「大変な子を見てもらってすみません。」と、
申し訳ない気持ちでいました。
どうか、
同級生の子や先生方に迷惑かけないでほしいと
無意識に思っていました。
園の行事も、
ハラハラしているだけで、
楽しんでいませんでした。
年子の子育てで、
心身に余裕がなかったこともありますが、
心から子育てって楽しい、
子どもって可愛いと思えずにいて、
それも罪悪感になっていました。
少しでも普通の子になってほしくて、
長男をいろんな療育へ連れて行っていました。
それが、
お話を聞いて、
なにか憑き物がとれたかのような、
爽快な気分になりました。
気持ちの持ちようひとつなのか、
そこから急に、
長男も弟も、
心から可愛くて可愛くて仕方なくなってしまいました。
園の行事を参観していても、
「あちゃー、先生、すみません・・・」と思っても、
悲しくならないのです。
「あ〜長男らしいな。」と、
変な汗をかきながらも、
笑って見守れるようになりました。
思えば、小さい頃から、
公園を元気に走り回り、
呼んでもなかなか帰ってこない姿、
家の中でもくもくと、
ミニカーを一列に並べたり、
ブロックをモザイク模様に並べる姿、
どんな物でもコマのように回して遊ぶ姿、
スイッチを見つけると押さずにはいられない姿、
いつも何かハミングしているきれいな歌声、
驚くほどの記憶力・観察力・・・・
全部うちの子すごい!と
思っていたはずでした。
それが、
いろいろ勉強するうちに、
それらは自閉傾向のある子の特徴だと知り、
いつしか「どうして普通の子のような遊びをしないんだろう」と
ネガティブにとらえてしまっていました。
そんなついイライラしがちな私のそばで、
夫や両祖父母はおおらかに、
いつでも長男を
「いい子だ、いい子だ、輝くものを持っている」と
ほめ続けてくれました。
ようやく今、
私も、他の子にはない
とっても個性的な感覚を持っているこの子は、
どんな才能を秘めているんだろうと、
わくわくしながら見守れるようになりました。
小学校は、
就学相談会や園・学校の先生方との支援会議などで話し合って、
特別支援学級に入級することになりました。
「あ〜間に合わなかったか・・・」という思いと、
適切な支援を受けて、
健やかに学校生活を送ってほしいという気持ちとが混在し、
複雑な気持ちでしたが、
「知的な問題はないので(むしろ勉強好き)、
できる限りみんなと一緒に勉強させてほしい」という
我々親の希望に、
学校側は快く応じて下さり、
晴れて小学校に入学しました。
「一番になりたい」
「かっとなると大声・手が出てしまう」
「忘れ物が多い」など、
こだわりやとほほ・・・な行動は
まだまだ数々ありますが、
今のところ、
順調に学校生活を送れているようで、ほっとしています。
同級生も先生方も、
長男の行動をとても好意的に受け取ってサポートしてくださり、
結局ほとんどの授業を通常クラスで受けており、
着々と成長している長男の姿に、感謝の思いでいっぱいになります。
この先、
どんなことが待ち受けているのか
心配や不安もありますが、
その都度周りの方に助けていただいて、
感謝の気持ちを忘れずに、
長男の特性に合った何かで、
社会の役に立てるような人間に成長していってほしいと願っています。
また、
母親である私は、
しばらく専業主婦で子育てにてんやわんやしていましたが、
子どもたちが保育園に入園したのを機に、
小学校の低学年支援員の仕事を始めました。
全く未知の仕事でしたが、
小学校ってどんなところか知っておきたい、
特別支援教育の現場を見てみたい、
また、
個性的な長男を授かって、
いろいろ経験したり勉強したりしたので、
気になる子への対応に少しは役に立てるのではないか・・・
との思いから始めました。
通常学級にも
支援が必要な子はどのクラスにもそれなりにいて、
とにかく
個性的な子どもたちの相手に試行錯誤しながら、
毎日慌ただしくも
とても貴重な経験を積ませていただきました。
先生方は
子どもたちの教育・学校生活に本当に熱心に対応してくださっていましたが、
大変に忙しそうで、
学校と良好な関係を築くためには、
家庭や親がしっかりしなければいけないんだなぁと感じました。
3年程支援員をしましたが、
今はより専門的なことに携わりたいと思い、
大学で子どものこころ研究の補助業務をしています。
今になって思うことは、
うちの子がまさか、なんで・・・という思いは
いつもありましたが、
誰でも受けることができる福祉サービスではない、と
自分に言い聞かせ、
専門家の意見は
極力素直に受け入れるよう努力して良かったな、ということです。
なかなか受容できるものではありません。
私もまだまだいちいち落ち込んだりします。
だけど
保健師さんから指摘を受けた時、
ショックだったけど、
前向きに受け入れていて本当に良かったと今思っています。
早めに適切な支援を受けられて、
長男も私たち家族も
とても生活が楽になったと思います。
困った時にすぐ相談できるところがあるのは、
すごく心強いものです。
私は、
1年前ペアレントメンターの講習を受けましたが、
当事者の親としては日も浅く経験不足で、
何の役に立てるのだろうと考えていました。
そんな中、
現在仕事の関係で、
市町の乳幼児健診に入らせていただくことがあり、
当時長男の健診で指摘を受け、とても動揺したことを思い出しました。
今の私は、
健診の場などで、
思いもよらず指摘を受けたお母さん方のショック、
否定したい思い、
混乱する気持ちに共感できるし、
そのようなお母さん方に、
「でも、うちの場合は受け入れて良かったよ。助かったよ。」と
お伝えできたらいいな、と思い
当時を振り返ってこの手記を書いてみました。
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆
【スクラム福井 福井事務所 より 引っ越し のご案内】
平成26年度より
スクラム福井 福井事務所 が
移転することになりました。
新住所:
〒910-0026
福井市光陽2丁目3-36(福井県総合福祉相談所)
電話:0776-22-0370
FAX:0776-22-0371
※電話番号・FAX番号はこれまでと変わりありません。
引っ越し作業に伴い、
スクラム福井 福井事務所 は
3月27日・28日の通常業務をお休みさせていただきます。
なお、
新事務所での業務開始日は
3月31日(月) からとなります。
詳しくは
スクラム福井HP 福井事務所引っ越しのご案内 をごらんください。
今後ともよろしくお願いいたします。
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆
【セミナー・研修会などの案内】
それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。
○平成25年度子どもの心の診療医養成研修
基礎講座
【医療・保健・福祉・教育等支援者の方のみ対象】
主催:福井県・福井県医師会
参加費:無料
<成人期>
嶺北会場
日時:平成26年2月8日(土)18:00-21:00
場所:福井県医師会館(定員70名)
講義1「成人期の発達障害の診療のポイント」
講師:小坂浩隆氏
(福井大学子どものこころの発達研究センター特命准教授)
講義2「福井県の成人期の支援システムについて」
講師:足羽ワークセンターパステル
嶺南会場
日時:平成26年2月22日(土)18:00-21:00
場所:敦賀市プラザ萬象(定員40名)
講義1「成人期の発達障害の診療のポイント」
講師:大森晶夫氏(福井県立大学看護福祉学部教授)
講義2「福井県の成人期の支援システムについて」
講師:若狭つくし会
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 をごらんください。
○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。
日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。
主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
3月5日(水):福井(県立図書館)
3月6日(木):大野(スクラム奥越事務所)
3月7日(金):敦賀(あいあい)
各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。
(大野開催時のみ10:00〜16:30の
フリータイム制となっております)
※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
をごらんください。
○小児発達障害わかさフォーラム2014
「ADHD治療・教育・支援の為の正しい理解を」
共催:敦賀市医師会、日本イーライリリー株式会社
日時:平成26年3月2日(日)10:00-13:00
場所:ニューサンピア敦賀
特別講演1
座長:宮川和彦先生(みやがわクリニック院長)
演者:中井昭夫先生
(福井大学子どものこころの発達研究センター特命准教授)
特別講演2
座長:中井昭夫先生
(福井大学子どものこころの発達研究センター特命准教授)
演者:林隆先生
(医療法人テレサ会西川医院発達診療部発達障害研究センターセンター長)
定員:200名になり次第終了
申込手続き不要
参加費:無料
お問合わせは メール にてお願いします。
nagao_tadayuki@lilly.com
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 をごらんください。
○講演会 引きこもりから自立へ
主催:NPO福井女性フォーラム・発達障害専門の施設「さくらハウス」
日時:平成26年3月8日(土) 13:30-15:30
場所:アオッサ 606号室
講師:秋田敦子先生(わたげ福祉会理事長)
参加費:無料
<ひきこもり相談会>
日時:平成26年3月9日(日) 10:00-16:00
場所:アオッサ 和室AB
参加費:無料
予約制。
お問合わせは さくらハウス まで
0776-55-1810
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 をごらんください。
○みんなで舞台に立とう!!シーズン9
主催:「みんなで舞台に立とう」を広げる会 実行委員会
日時:平成26年4月6日(日)など
場所:福井市文化会館、福井県社会福祉センター体育館など
参加費:5000円(発表までのすべてのプログラムを含みます)
対象:県内の特別支援学校や特別支援学級に通う子どもたちなど
募集人数:40人
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 をごらんください。
○ちびっ子研究員募集!
子どものこころの発達研究センターAge2企画では
子どものこころの健全な発達を応援するため、
研究をしています。
現在、
視線計測にご協力いただけるお子様(5ヶ月〜5歳児さん)を
募集しています
※詳しくは
スクラム福井HP ちびっ子研究員募集! をごらんください。
○スペシャルオリンピックス
スペシャルオリンピックスとは
知的障がいのある人たちに
スポーツ活動を提供し、
社会参加を応援する国際的なスポーツ組織です。
スペシャルオリンピックスでは
日常的に、スポーツを楽しみながら技術向上を目指す
スポーツ・トレーニング・プログラム(日常プログラム)を
開催しています。
併せて、
トレーニングを指導するコーチや、
アスリートと一緒に参加して
トレーニングをサポートする方などを
募集しています。
競技経験は必ずしも必要ではありません。
お問合わせは スペシャルオリンピックス日本
福井設立準備委員会 事務局 まで
090-9440-2884(北出)
Son_fukui@son.or.jp
※詳しくは
スクラム福井HP スペシャルオリンピックス をごらんください。
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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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