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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 2 Sep 2016 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.52
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 



【もくじ】
1..... リレーエッセイ
連合小児発達学研究科博士課程1年
福井医療短期大学 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 久保下亮 先生 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内

4..... その他のお知らせ


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆



まだ残暑は続きますが、
いよいよ9月に入りましたね。

気候の変化で
体調を崩しやすくなる時期なので
皆さまもどうぞお気を付けください。

9月からは過ごしやすい気候になると
いいですね。


それではメールマガジン スクラムネット、
52回目のリレーエッセイは

連合小児発達学研究科博士課程1年
福井医療短期大学 リハビリテーション学科
理学療法学専攻 久保下亮 先生 より
お送りさせていただきます。



◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆



【リレーエッセイ】

連合小児発達学研究科博士課程1年
福井医療短期大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 久保下亮



はじめまして。
連合小児発達学研究科博士課程1年
および福井医療短期大学で教員をしております
久保下と申します。


私は熊本県出身で
理学療法士の資格取得後、
福岡県にて理学療法士として17年間働いてきました。

そんなある日、
「1度の人生だから後悔するよりチャレンジだ!」という思いで、
住み慣れた九州を離れ、
平成27年度より、2つの目標を掲げ福井県に飛び込んでまいりました。



1つ目の目標は、
障がい者スポーツトレーナーとして、
平成30年開催の
「福井しあわせ元気国体・福井しあわせ元気大会」での
トレーナー活動を行うこと。


2つ目の目標は、
連合小児発達学研究科博士課程にて小児発達学を学ぶことです。



まず、
私が小児理学療法分野に携わるきっかけや、
障がい者スポーツトレーナーとして、
トレーナー活動を続けている理由からお話します。



私には高校1年生、中学2年生(双子)の息子が3人います。

その中の一人、二男が脳性麻痺を患っています。



ある日、
恩師の研究室へと呼ばれ
「久保下君、小児理学療法の分野に進む気持ちは無いかい。
親御さんの気持ちも分かる理学療法士を目指して欲しいんだ。」と
言われました。


私が毎週のように、
二男と一緒に療育センターへ通っていることを知っておられた恩師が、
私の将来を見据えたお誘いだったのではないかと思います。

その後、
恩師による半ば強引な説得ではありましたが、
私は小児理学療法の分野に足を踏み入れることとなりました。



そして、
二男が小学生のとき、
私がいつものように小学校へ送っていくと、
小学校の玄関先に座り、
運動場でサッカーをしている友人たちを
しばらく眺めていました。

その二男の姿から、
本当は友人たちと思いっきりスポーツしたいのに、
下肢の障害のため、
その思いをぐっと我慢しているんだと感じ、
胸が締め付けられる思いになりました。

そして、その日の夜、
私は息子に、
福岡県障がい者スポーツ協会が主催している
チャレンジスポーツ
(障がい児が車いすスポーツにチャレンジする企画)の
存在を教え、
共に障がい者スポーツの道へ一歩踏み出すこととしました。



現在、
二男は車いすテニス選手(ジュニア)として、
多くの大会に出場しています。

二男は、
車いすテニスという障がい者スポーツと出会い、
全国に友人の輪を広げ、
また友人たちと切磋琢磨して成長しています。

このように、
私はトレーナー活動を行いながら
障がい者スポーツの魅力に触れ、
刺激ある人生を送れているのも、
あの時、
勇気を出して一歩踏み出せたおかげだと思っています。



障がい者スポーツには、
肢体不自由児者、
視覚・聴覚障がい児者、
知的障がい児者が参加するスポーツとさまざまあります。

楽しむスポーツから競い合うスポーツまで、
レベルもさまざまです。

障がいを持った子どもたちには、
スポーツの楽しさや、
家族・仲間たちと目標を掲げチャレンジする素晴らしさなど、
多くのことを学んでもらいたいと思っています。


私は今後もトレーナー活動はもとより、
障がい児者スポーツの普及活動にも力を入れて行きたいと思っています。



次に、
小児発達学を学びたいと思ったきっかけです。


以前、
私が勤務していた療育センターには、
さまざまな疾病を患った方々が
入院および通院されていました。

疾病によっては、
肢体不自由と知的障がいとを合併している方々も多く居られました。


私は理学療法士ということもあり、
治療に当たる際、
どうしても身体の活動面に着目する傾向がありました。

しかし、
子どもたちとより良い関係性を築いていくために、
もっと情緒面や認知面の発達を理解しておく必要性があると思いました。

また、
療育センターにて勤務していたとき、
養育者から子どもとの接し方の困難さや、
周囲の環境から受けるストレスの相談を受けることが
しばしばみられました。

このような相談を受けるようになったことで、
私は養育者と子ども間の愛着形成や親子関係に興味を抱き、
多くの論文や書籍を読み、
子どもたちの脳の発達に興味を示しました。


現在、
子どもの脳の発達、
こころの発達において
多方面から研究が進められています。

科学的に多くのことが分かってきていますが、
未だ解明できていない部分もあります。

私は、
子どもたちの脳の発達を学ぶため、
福井大学の友田明美教授の研究室を訪ねました。
友田研究室では
子どものこころ、脳機能、養育者支援などをテーマに
多くの研究が進められており、
常に研究成果を世界へ発信されています。

壮大なテーマを
科学的な側面から解明していかれている現実を目の当たりにし、
私のチャレンジ精神をいつも刺激していただいています。



最後に、
私の息子たちも学童期から青年期へと成長してきました。

3人息子達は、
また一つ心の成長と共に、
親との関係性や親との距離感を再形成するため反抗期の真っ最中です(笑)。

私も親として一段階成長できるように努力してまいりたいと思います。

そして、
このようなチャレンジする機会を与えてくれた家族や恩師、
友田教授、講師陣に感謝し、
今後も多くのことを経験し学ばせていただきたいと思います。



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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。



Q:園児の乱暴な言葉づかいが心配です。
どのように対応すればよいのでしょうか?


A:まず、
「何かあるのかな?」「どうかしたのかな?」と
子どもの心に寄り添ってみましょう。

園児が乱暴な言葉づかいをする時には、
自分の思い通りにならないことがあるなど
葛藤があったり、気持ちが不安定になっていたりすることもあります。
子どもの気持ちを聞いてみることが大切ではないでしょうか。


子どもたちが乱暴な言葉を発した際には、
それを聞いて保育士さん自身がどういう気持ちになったのかを
伝えてあげましょう。

言葉づかいだけではなく、
ルール違反した時などにもあてはまるのですが、
「そんな言い方してはダメ」というように
「ダメ」と言っただけでは子どもは同じことを繰り返す場合があります。
このように伝えてみてはどうでしょうか?

「ダメ」と注意したい気持ちもあるでしょうが、
乱暴な言葉づかいをした場合、
「今の言葉、すごくつらい気持ちになったよ。」
「今の言い方、こわかったよ。」などと
子どもが発した言葉やその言い方の印象を
心から伝えてみると良いかもしれません。
なぜその言葉を使ってほしくないのかを伝えることは、
子どもたちの心にも届くと思います。


乱暴な言葉づかいが気になってしまうと思いますが、
子どもたちはすてきな言葉や優しい言葉、
一生懸命な気持ちや状況を表現するなどの言葉も
使っていることでしょう。
そういった言葉が聞かれた時は、
「いい言葉だね。」
「すてきな言葉、どこで覚えたの?」
「今の言葉、すごくうれしくなったよ。」と
返してあげましょう。
そのように返してあげることで、
子どもたちは言葉のおもしろさや美しさ、
伝える喜びを得ることが
少しずつできてくるのではないかと思います。

 

あと1つ、
保育士さん方も丁寧な言葉づかいを心がけるようにしましょう。

子どもたちは園生活の中で保育士さん方の言動をよく見ていることでしょう。
保育士さん同士の会話の中で、
子どもたちとかかわる中で
丁寧な言葉を使うようにしていきましょう。
子どもたちも保育士さんの様子から
言葉づかいについて影響を受けたりするものです。



子どもたちの乱暴な言葉づかいを
耳にした時のアドバイスとして・・・

1.
「どうしたんだろうな?」
「どういう気持ちで言ったんだろう?」と
子どもの気持ちに寄り添うこと、
話を聞いてあげること。


2.
乱暴な言葉を聞いて、
使ってほしくないことを伝えるために、
その言葉を聞いた気持ち・印象をお話すること。
すてきな言葉を聞いた時は、
良かったことを伝えてあげること。


3.
保育士さんも丁寧な言葉を使っていくこと。


まずは、この3つからやってみましょう。

そして、
3つの対応を行ってみて、
その時の子どもたちの心の動きも見ていきましょう。
何か変化が現れるかもしれませんね。




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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井

平成28年
9月16日(金):福井(福井市保健センター)
10月19日(水):鯖江(アイアイ鯖江)
10月24日(月):小浜(小浜市サン・サンホーム)
10月26日(水):越前(越前市健康福祉センター)
11月2日(水):敦賀(あいあいプラザ)
11月11日(金):福井(福井市保健センター)
11月17日(木):大野(結とぴあ)

平成29年
1月11日(水):敦賀(あいあいプラザ)
1月12日(木):勝山(すこやか)
1月13日(金):福井(福井市保健センター)
1月28日(土):小浜(小浜市サン・サンホーム)
3月8日(水):敦賀(あいあいプラザ)
3月9日(木):大野(結とぴあ)
3月10日(金):福井(福井市保健センター)


各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。

※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
を、ごらんください。



○発達障害の理解と支援
〜障害者差別解消法の視点から〜
主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
日時:平成28年9月24日(土) 13時30分〜16時
場所:敦賀市福祉総合センターあいあいプラザ
講師:志賀利一 先生(のぞみの園 事業企画局研究部部長)
対象者:当事者やそのご家族、福祉・教育・企業関係者、および一般の方
定員:150名
参加費:500円(資料代として)

※詳しくは
スクラム福井HP 研修会のご案内
を、ごらんください。



○平成28年度子どもの心の診療医養成研修
平成25年度にスタートし、多くの皆様にご参加いただいております。
研修最終年度の今年度はADHDの治療と支援を中心した内容で実施します。
≪実践講座≫
【成人期】
 日時:平成28年10月30日(日) 13時30分〜16時
 場所:福井県医師会館2階大ホール
 内容:○講義「成人期の発達障害の捉え方」
       〜ライフステージによる課題と二次障害〜
       講師 京都大学大学院
医学研究科人間健康科学系専攻 教授 十一元三 先生
    ○支援機関紹介 〜地域で活用できる支援機関〜
     ・スクラム福井 相談員 野村眞弓 氏
     ・若狭町子ども・若者サポートセンター センター長 土阪何夜子 氏

 ※この研修会は医師が対象ですが保健、医療、福祉、教育関係者の方の聴講が可能です。定員(各会場120名)を超えた場合はお申し込みをお断りする場合があります。
 
 ※お問合わせは
  福井県障害福祉課(0776-20-0634)または、福井県医師会(0776-24-0387)
  まで



○福井県自閉症支援者養成セミナー2016
主催:社会福祉法人 足羽福祉会
日時:平成28年10月8日(土)〜9日(日)
会場:足羽福祉会法人本部研修センター
講師:岩井栄一郎 氏(立命館大学)
講師:内田彰夫 氏(同号会社ぽると代表)
講師:山口舞 氏(野坂の郷)
定員:18名
対象:福井県在住またはお勤めの方で
    自閉症児者への支援に携わっている方
参加費:15000円(資料代含む)

※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内
を、ごらんください。



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【その他のお知らせ】

○MRI検査の協力者を募集
福井大学子どものこころの発達研究センター
(福井大学医学部附属病院)では、
「子どものこころの発達」にかかわる
脳内ホルモン「オキシトシン」の効果を
MRI検査で確認する研究をしています。

※詳しくは
スクラム福井HP 子どものこころの発達研究センターより を
ごらんください。



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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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