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スクラムネット メールマガジン
- Date: Fri, 24 Nov 2023 18:00:00 +0900 (JST)
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メールマガジン スクラムネット No.136
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【配信元】福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
【もくじ】
1..... ペアレントメンターさんの手記
2..... セミナー・研修会などの案内
3..... 発達障害情報・支援センターについて
4..... その他のお知らせ
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みなさま、こんにちは!
木々の葉っぱもすっかり落ちて、
冬の訪れを感じる季節となりました。
今年も残りあと1か月と少し。
時間の過ぎるのは本当に早いものですね。
これから冬本番を迎えますが、
皆さま、お風邪など召しませぬように、
ご自愛くださいませ。
【ペアレントメンターさんの手記】
スクラム福井が事務局をしているペアレントメンターの森脇さんが、
2023年7月22日(土)に高浜公民館で講演をされました。
その日の講演について、
メルマガへの掲載許可をいただきましたので、
先月から3回の予定で、掲載しています。
今回はその2回目になります。
「森脇さん手記(第2回)」
当時は今ほど発達障がいを知っている人は少なかったと思います。
さきほどもお話をさせていただいたかもしれませんが、
子どもの行動は「『お母さんのしつけの問題』ではないんです。
『甘やかし過ぎ』でもない」と、
証明されたのと同時に息子が障がい児であることを認めるということになります。
とても複雑な心境でしたが、
彼のこれからの生活を考えたとき、
障がいがうんぬんいうよりも、
彼のためになることを始めようと考えることにしました。
発達障がいは、
お母さんのしつけの仕方や甘やかし過ぎではありません。
お母さんだって、他の親子と同じように関わりたいんです。
話したいんです。
「お母さん」と呼んでほしいんです。
甘やかしているわけではないんです。
教えていないわけではないんです。
言葉が通じないんです。
興味を示すことが極端に少ないんです。
しかし、周りに理解してもらうことは難しいです。
心ない言葉を聞くこともあります。
今は、発達障がいという言葉をよく耳にして、
知っている人も多いと思います。
しかし、実際のところどのように接してよいのか、
わからないという人も多いと思います。
保健師さん、保育士さん、また専門職の方々、
どうか子育て、
子どもの成長に不安を感じているお母さんやご家族を孤立させないでください。
一緒に考えてください。
また、子育て、子どもの成長に不安を感じているお母さん、ご家族、
家族の問題として抱え込まず、相談してみてください。
私たちペアレントメンターもお話を聞かせていただくことはできます。
もしかすると同じような経験があるかもしれません。
療育とは、薬を服用するなど、治療をすることではありません。
その子との関係を良好にするための方法や、
日常生活や社会生活を円滑にするためのケアや援助のことです。
私は彼が3歳を目前に始めることになりましたが、
子供の成長に気がかりさがある場合など、
早めから始めるのが良いと言われています。
気がかりで療育を始めても、
必要がなければ止めることもできます。
反対に遅いからダメということもありません。
気づいたときにはじめようと思ったときが、
始めどきなのかもしれません。
子どもと家族、専門家が一緒になって、
その子の苦手や得意なことを理解し、
どのように接して対応するのが良いのかを学べる機会です。
療育センターから戻った私は、
まず、小浜にある母と子の家に母子同伴で
療育に通うことを始めます。
しかし、私には療育を始めることで、
彼のことが理解できるようになったり、
彼にとってわかりやすいコミュニケーションの仕方を学んだりできる楽しみと同時に、
動き回る彼を一人で外へ連れて行くという
大きな不安がありました。
彼はよく動き回ります。
言葉は通じません。
3歳の子どもなら当たり前ですが、危険もわかりません。
返事もできません。
つまり、目を離すとどこへ行ってしまうかわからず、
すぐに危険なことになります。
私は下肢障がい、つまり足が悪く、
走り回る彼を追いかけることができません。
もう何十年とこの足と付き合ってきて、
困ったことも嫌なこともそれなりにありましたが、
この時ほど自分の足が情けなく恨めしく思ったことはありません。
でも、泣き言を言っても始まりませんから、
彼との移動は手を繋ぐというよりは、
腕をつかむというスタイルをとることにしました。
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【セミナー・研修会などのご案内】
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。
○自閉症e-サービス@ふくい 2023年度プログラム
オンラインシリーズ講座(全3回)
主催:自閉症e-サービス@ふくい
テーマ:第1回「“働く“を考える。福井県の状況と課題」
講師:発達障がい児者支援センター
スクラム福井センター長
野村 昌宏
相談支援センター 若狭ねっと 管理者
一般社団法人福井県相談支援専門員協会 代表理事
NPO法人 日本相談支援専門員協会 理事
村上 美恵子 先生
日時:令和6年1月26日(金) 18:30〜20:00(予定)
形式:ZOOMによるオンライン(予定)
受講料:
詳細はスクラム福井ホームページをご覧ください。
https://kjinkai.jp/facility/scrum-fukui/
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【発達障害情報・支援センターについて】
※発達障害情報・支援センターには、
発達障がい等のある方や、
そのご家族向けの
情報を掲載しておりますので
ご覧ください。
発達障害情報・支援センター HP
http://www.rehab.go.jp/ddis/
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【その他のお知らせ】
○不登校、ひきこもりに関する情報
その他、不登校、ひきこもりに関する情報は、
以下のリンク先から
直接閲覧ができます。
福井県 ひきこもり・不登校支援 情報サイト
(福井県HP)
https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/soudansyo/hikikomori/hikikomorijyouhousite.html
〇「自閉症スペクトラム症」の臨床研究にご協力いただけませんか?
研究協力者募集
主催:福井大学 子どものこころの発達研究センター
福井大学子どものこころの発達研究センターでは、
発達障がいの診断・治療・支援のための研究を進めています。
いま当部門では、
自閉スペクトラム症の栄養療法確立を目指した
研究にご協力いただけるお子さんを募集しています。
詳しくはスクラム福井ホームページをご覧ください
〇「かおテレビ研究」への参加のお願い
主催:福井大学教育学部
顔テレビは、
人の顔や模様などの映像(2分間)
のどこをみているかを測定することで、
社会性を客観的に測定するモニターです。
この研究で、
「社会性の発達」に関連する事柄を明らかにできると考えています。
詳しくはスクラム福井ホームページをご覧ください。
〇「視線計測研究」への参加のお願い
主催:福井大学教育学部
人や人の顔などの社会的情報への注目には、
様々な要因が関連していることがわかっています。
しかし、
まだその詳細は分かっていません。
本研究は、
社会的情報の注目に関連する要因を
明らかにすることを目的としています。
詳しくはスクラム福井ホームページをご覧ください。
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発行 福井県発達障がい児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ scrum@kjinkai.jp
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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